女性 40代 会社員(岡山県在住)
40代 男性 受刑者
子供:1名
婚姻期間:5年以上10年未満
キーワード DV 債務不存在確認訴訟 交渉
事案と結果の概要
依頼者はDVを行う相手方と長らく内縁関係にあったが,相手方が刑事事件を起こして実刑判決を受けたことをきっかけに,内縁関係を解消した。ところが,相手方が収監中に第三者に財産を横領されたところ,相手方は依頼者が第三者と一緒に横領したと主張し,刑務所の中から依頼者に脅迫的な手紙を送り続けてきた。そのため,問題の解決のために,当事務所に依頼。 まず,刑務所にいる相手方に対して,債務不存在確認訴訟を提起。これと並行して,刑務所にいる相手方にも面会にいき,事情を説明。もっとも,裁判所は刑務所に収監されていて十分な反論ができない相手方に対して債務不存在確認を認める判決を下すのに抵抗感を示し,判決を出すことを引き延ばしていた。 判決が出るのが長引く中,相手方が刑期満了による出所。そこで,代理人が相手方と直接交渉をして示談を成立させ,訴訟を取り下げることで,紛争が解決した。コメント
事案と結果の概要を書き起こしながら,改めて特殊な案件を処理しているなあと実感しました。このような事件で,「別にお金を払う必要はありませんよ。相手方のいうことなんか放っておけばいいです」と言われても,法律上はそうかもしれませんが不安を払拭できません。こういう不当要求的な事案も,弁護士が積極的に介入して白黒つけることで,紛争は解決します。The following two tabs change content below.
弁護士 柴田収
弁護士法人テミス法律事務所代表弁護士。「感情的なことも含めて真の満足・納得を得てもらうことは、依頼者にとって経済的な利益よりも大切なときもあり、そこまで追求していきたい」と考え、多数の離婚問題の解決実績を持つ。近年は、特にモラハラ・DVを原因とした離婚事案を中心に取り扱っている。依頼者が自分らしく新たな日々を生きるために最適な解決策を常に考え、日々精進を重ねている。
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